<アイボリー的> 重(かさねて)(みせる)(うつわじゅつ)  

重ねて魅せる器術プロローグ。
(手前上から)杉山作粉引そば猪口金成作フリーカップ杉山作粉引焼酎カップ(奥上から)森永作黒釉丸底カップ、舘作丸鉢ボウル(非売品)、杉山作粉引おしるこ碗(企画品)
                                                写真&文   きくちもとこ
皆さんは新しい器を買い足すときに悩んだりすることありませんか? たとえば他の器との相性のこと・大きさのこと・形のことetc。"ヒトメボレ"や"直感"だけに身を委ねると後で後悔することになるかもしれませんので、私なりにちょっと気をつけている事などをこのコーナーでアドバイスさせて頂きます。もしも皆さんの器選びのひとこまでご参考になりましたら幸いです。 アイボリー店主 Gwanko

STEP1 ・・ 自分の好み(テイスト)を分析する ・・
はじめに食器棚の器で良く使用している器を片っ端から取り出しテーブルに並べてみます。その時、ちょっとオシャレな感じに(誰かに観せびらかしているつもりで。)そして自分なりに心地のいい重ね方)にしてみてください。できれば同じサイズの器は重ねないようにして。たとえばこんな風に...。
これはほんの一部。今回はスウィーツ用の器というよりも、お料理(オカズ)用を意識してセレクト! どのコもまんべんなく使っています。
以前はどちらかというと、ブルー、グレー等の寒色系の器が多かったのですが、このように暖色系ばかり。それに気づいてからは器選びがとても楽になりました!

そこで・・・おそらくある一定のルールが見えてくるのではないかと思います。
 1)好みの材質がある。(釉が掛かった器or素朴な焼締の器等。)
 2)好みのトーン(色)がある。∴私の場合はアイボリー系粉引、チャコール系焼締、ゴマ柄、茶色、黒系が殆どです。
 3)好きな形がある。変形や片口が多いのか、シンプルなラインのものが多いのか等。
 4)好みのタイプがある。渋いのが好き・甘いのが好き・モダンなのが好き等。
自分のテイストを客観的に知ることができれば、あとは恐いもんなし!になるはずです(^^)

(注)もし、自分のテイストが曖昧すぎて分からない場合は、何かポリシー(コンセプト)を1つだけ決めるといいですよ。または好きな作家さんを1人決めるというのも名案ですね♪

STEP2 ・・ 大きさと形について ・・
お皿や鉢にも色々な形がありますが、基本的には○形と□形の2つに大きく分けて考えています。
重ね方はなるべく色がぶつかり合わないように。。調子にのってこんなに重ねちゃいました〜(笑) 三角のごまちゃんも丸皿の類に加えちゃいました(汗)
舘さんの器は大変な人気っぷりでした。当店ではもう扱う予定はありませんが、どこかで見かけたら・・ぜひセレクトしてみてね。我が家ではとても重宝していますので(^^)
食器には不可欠。基本中の基本の形がこの丸形です。大きさは3寸、4寸〜8寸までがおすすめです。私は全部のサイズを持っていないとちょっと落ち着かない感じなのですが、一般的には4寸、6寸、8寸の3本立てで揃えると使い勝手が良いとされています。これは私の場合ですが、丸いお皿は少し寂しい印象があるので、できれば1ポイントがあると嬉しくなります。例をあげれば、櫛目線が入ったりドットやゴマ模様が入ったりしているものetc。∴実はこれ私のポリシーにしています。
(写真右上より時計回りに)杉山作粉引三角ごま取り皿森永作黒釉5寸皿杉山作6寸皿/舘作中鉢ボウル(非売品)、阿形作6寸平皿杉山作粉引片口6寸平鉢/杉山作粉引ぐいのみ森永作黒釉豆鉢、今成誠一作焼締豆鉢(非売品)、杉山作ぷっちぃ〜ボウル(小)、杉山作ごま片口鉢(企画品)、森永作黒釉5寸鉢、舘作中鉢ボウル(非売品)、阿形作6寸平皿杉山作粉引片口6寸平鉢
四角いお皿は今は必需品に。それぞれのお皿に何を盛りつけるかは大抵頭の中にインプットしています(笑) フラットな角皿はなにかとお魚用にする場合が多いけれど、オードブル皿etc他にも案外と使い道があるもんです。角の丸い角皿は破損も少なく扱いやすいです。
使うたびに自分色に変化する。焼締めはだから面白い。
丸が一通り揃ったら四角に走ります(笑)。丸いお皿がある程度集まったら、次は何故か四角が欲しくなるのです。フラットな正角皿や長角皿はそれぞれ1枚あると非常に便利です。四角いお皿の良いところは、テーブルスペースを効率よく埋めてくれるところ。それから品のあるお食事ムードを提供してくれるところ。おしゃれ度をUPしたいときに必須になります。正角と長角どちらも大変重宝します。
(写真左上から)阿形作やきしめ角皿、舘作たたら正角皿(非売品)、杉山作粉引正角皿大/(写真右上から)金成作長板皿(ストライプ)杉山作粉引長角皿プレーン金成作長板皿(ドット)、杉山作ごま長角皿。

STEP3 ・・ スウィーツ用とお食事用の器 ・・
お食事用として使う器と、スィーツ(お三時タイム用)として使う器と私の中では常に分けて考えています。(中には例外もありますが)やっぱり甘いものを頂くときはついついカジュアルで甘いデザインの器を選んでしまいます。
とっても美味しいアップルパイを頂いたのでこのプレートを選んでみました。やさしい常滑の土にスウィーツがよく似合う。
ミルクゼリーつくりました。色が寂しいのでやっぱりイチゴとミントを添えて。
イチゴの赤とミントのグリーンが映えますね。
和菓子にも洋菓子にも合うんだから凄いよ、このお皿!
チョコケーキやチーズケーキを載せるときよく使います。
スウィーツを頂くときにオススメな器:(写真右上より時計回りに)杉山作粉引ぷっちぃ〜ボウル(小)みずの作SPICA★6寸皿杉山作さくら皿大金成作四角皿松橋作+blue dot cross+角皿
夏はパフェ。冬はスープ。これ常識! お三時ティータイムはこのセットで。
ふちのラインがかわいいヨーグルトボウル。
左:杉山作粉引高台カップ/右:みずの作彩色Noelブランチシリーズ

Summary*
このコラムをご覧になって、「別に器を重ねる必要なかったのでは・・?」と思った方もいらっしゃるかと思います。でも、重ねることにちゃんとした意義があることを最後にお話いたしましょう。
1.自分の志向がわかる。
 STEP1でもお話いたしましたとおり、今使っている器をレビューしてあげることが大切だと思います。
2.単体では見ることができなかった器の魅力を最大限まで引き出せる。
 器同士の肌を合わせることによって生まれる相互の別の顔。見つけると凄くハッピーな気分になります。
3.他の器との相性、組み合わせ方を確認できたり、新しいアイデアが生まれたりする。
 盛り付け本番で器選びを失敗しないようにリハーサルも大切。また、重ねることで新しい組み合わせが閃いたりします。
4.重ねることで生み出された魅力にウットリし「この器を本当に買ってよかった。」と再認識できる。よって余計に愛おしくなる。
そうなんです。これはホントの話で、重ねてみることで器と自分との関係がより密になります。「こんなに素敵な姿を見せてくれて有難う!」と言いたくなるくらい器が愛おしくなるんです。また、重ねた器たちも喜んでいるように感じるので、時々こうして重ねては恍惚の時を楽しんでいます(笑)。
▼重ねることで生まれた、オリジナル重魅術?
杉山さんの粉引なら、どんなファブリックとも相性抜群で、簡単に素敵なカフェセットが作れます! 食べるのは盛り付け十分楽しんでから(笑)。
ちょっとだけお正月チックに。 キーワードは【うち懐石】大原さんの器は和食が似合う!
(写真右上より時計回りに)杉山作粉引さんま皿プチ正角皿/大原作焼締大皿阿形佳代作SAKURA小鉢(小)大原作焼締片口楕円小鉢阿形作SAKURA小鉢(中)焼締楕円小鉢、SAKURA食前酒カップ(企画品)/杉山作粉引長角皿プレーン森永作黒釉豆鉢/杉山作粉引楕円取り皿粉引ぐいのみ粉引そば猪口
休日のブランチ風景。
みずの作彩色Noelブランチシリーズ/杉山作粉引さんま皿粉引ぐいのみ/森永作黒釉ミルクピッチャー

▼おまけ!
同類の器をサイズ違いに重ねる"入れ子(nest)メソッド"。これもまた楽しい気分になれますよ。アイボリーではまだそんなに種類はありませんが、今後ギフトのご提案として数を増やしていけたら・・と考えています。
色違いに揃えるのも楽しい。 ガラスのnest*set。お引き出物等にぴったり!
左:佐藤和美作焼締皿(5寸・6寸・7寸*只今制作中)、杉山作粉引さくら皿()/右:阿形作SAKURA小鉢ボウル(大・中・小・まめ)
みなさんもいろいろ重ねて素敵なアイデアを生み出してくださいね♪

- 重魅術two
- 重魅術three



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