<アイボリー的> 重(かさねて)(みせる)(うつわじゅつ)- three-  

取り皿は時にはバラバラの種類にして、お客様に【選ぶことの楽しさ】を味わってもらいます。
(左)上:大原作焼締取り皿、下:金井作 白化粧ステッチ取り皿  (右)上:金井作もえぎ釉てんてん取り皿、下:土田作 炭化焼〆白釉 平皿(小)
                                     写真&文   きくちもとこ
前章の重魅術(two)では"器の背景にあるストーリー"について重点的にお話いたしました。ストーリーが潜んだ器は、載せるお料理の味をグレイドアップさせることもあり、また、お食事を一緒に頂く人によって味も変わって来るもの。。そんなメンタルな部分との関りについてお伝えしてきました。

今回の第3章(three)では
重ねて魅せるテクニックについて、掘り下げてみたいと思います。「重ねる」にも色々ありまして、<ガラスon陶器><陶器on陶器><フルーツon陶器><ガラスonガラス>等々。。バリエーションは多彩です。皆さんに分り易いように、ここではメソッド別にお見せしていこうと思います。私のテーブルコーディネイトは今手持ちの器ですぐ出来る!がコンセプトですので、気軽な気持ちでお試しいただきたいと思います。拙い文章ですが、どうぞごゆっくりご覧ください。

■1■ ガラス on 陶器 メソッド
これはたまたま入荷した器同士の組み合わせで生まれたもの。 思いつきにしてはドンピシャ!だったので自分でも驚いてしまいました。桜の季節になったら毎年何がなんでもこうして重ねてしまいそうです(笑)。それくらい気に入っています♪

  黒をベースにすると絵付けの桜ががより美しく浮き立ちます。
阿形佳代作Sakuraぐいのみ/橋本忍作 角豆鉢(鉄黒・粉引き)/長皿(鉄黒)*新作

▼こちらは陶器の上にガラスのお皿(Sakura取り皿)を載せたもの。同じお菓子を4パターンでコーディネイトしてみました。
これならばいつでもできる重ね方ですよね。しかも、ガラスの器は油分が染込まないから気軽に使えるのが楽チンです。夏場は水菓子を載せて楽しみたいと思います。
(左上)阿形一郎作 やきしめ角皿と稲吉善光作 黒釉カップ (右上)杉山寧啓作 粉引楕円取り皿大と稲吉善光作 黒釉カップ *再入荷予定アリ
(左下):大原作焼締取り皿と 橋本忍作 粉引cafeボウル (右下)金井作 白化粧ステッチ取り皿 と 橋本忍作 粉引cafeボウル/竹製カトラリー 甲斐のぶお工房 さかなフォークS

▼このメソッドをそのままお食事シーンに応用するとこんな感じになりました。長皿の上には前菜、デザート、香の物、食前酒などを載せて目を豊かに見せるのがポイントです!
稲吉さんの土釉 碗(ボウル)・・ 私にとって初めての質感。そしてこのノスタルジックな景色がたまりません!
毎日ご飯を少盛りによそって愛用しています。ちなみによそう前はナデナデしています(笑。
ご飯茶碗としてももちろんお使いいただけますが、この微妙な大きさは赤出し汁や白玉汁粉の碗としても合いそう・・・。
温もり感じる素敵な逸品です。  
*再入荷の予定アリですのでお楽しみに!

■2■ 取り皿は全部バラバラにして・・にぎやかで楽しい時間づくりを優先しましょう!
私のショップサイトでは、「取り皿は人数分揃えてあげて!」とうたっているのですが(汗、たまには全部違うお取り皿をお洒落に重ねてセットし、お客様に選んでいただくのも楽しいかもしれない・・と、最近ではそう思うようになりました。。色々な作家さんの取り皿を1枚づつ揃えておいて、来客に好きなお皿を選ばせて、喜んでいただくというのが狙いです。重ね方ですが、一番大きいサイズのものを下にだんだんと小さなサイズに重ねていくと見た目もキチンと見えますし、且つお洒落です。

それはまるで、ワードローブの中のお気に入りのお洋服を見せびらかす時の感覚と似ています^^
重ねているときは、ついつい「私って器美人なんじゃないかしら?」と自惚れモードになっちゃうかも。。
TIPS!取り皿は丸いお皿に限らず四角いお皿でもOKです!但し、あまり主張の強いものだとテーブルの上で浮いてしまうから要注意です!

■3■ 陶器 on 陶器 メソッド
この重ね方がもっとも主流になると思いますが、やってみると奥が深いです。陶器の形は(四角on四角)、(四角on丸)でかなり違った表情が出来上がります。上から覗いた写真で比較してみてください。また、一番下の写真では角豆鉢を斜めに置いて、元気度(?)をUPしてみました。あなたのとっておきFREESTYLEでお愉しみくださいね!

橋本忍作 角小鉢 on 阿形一郎作 やきしめ角皿17cm(5月入荷予定)
※こちらはやきしめ角皿をプレイスマット代わりに使っています♪

大き目の板皿があると便利ですよ。∵阿形作 やきしめ角皿17cm(制作中)
▼こちらはSakura取り皿の上に陶器やガラスを載せてみたイメージです。涼やかですので夏の暑い日におすすめです。

▲こちらはお遊びでガラスonガラスしてみました! 桜がよりリアルに感じます。

■4■ フルーツピール on 陶器 メソッド
最後のメソッドは、フルーツの中身をえぐって皮(ピール)を皿代わりに使用する方法をご紹介♪ これは見た目もとても可愛らしいし、なんといってもお皿が汚れないところがgood!今回使ったものは、アボカド、レモン、オレンジの皮。お料理はアボカド+小海老のサラダです。コンデンスミルクとマヨネーズのソースで甘目の味付けにしてみました。 杉山さんのさくら皿(中と小)を重ねると、こんなに素敵になりますよ!!
杉山さんの 粉引さくら皿(中)と(小)
杉山さんの粉引舟形皿 *5月入荷予定!
杉山作粉引舟形皿に並べて・・
空さんの舟形皿・・ お料理がとにかく映えます!
土田空さんの炭化焼〆 白釉楕円長皿にデコレイション。こっちにはオレンジも載せられました(ぼけてます・・^^;)

■Summary■
重ねて魅せる器はこんなにも素敵!ということを第1〜3話に渡ってお伝えしてきました。いかがでしたか?
毎回書き終えるたびにこれで終わり。と思うのですが、まだまだ書きたいことが出てきてしまうのが重魅術のコワイところ(笑)。

とにかく手持ちのお皿を重ねることで簡単に出来てしまうので、お金もかからないし、洗い物が増えるわけでもないからとっても魅力的♪ この裏技で食器棚の中に眠らせている器の出番を存分に増やしてあげましょうね!!

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私がどうして器を重ねることにこんなに夢中になったんだろうか・・?先日考えてみたのですが、それはもしかするとイギリスのアフタヌーンティが起因しているように思います。 お皿が数段重なってテーブルに運ばれてきた時のショックといったらありませんでしたから(笑)。ちょっと形態は違いますが、和食器も重ねることでもっといい顔になったり人を喜ばせたりできるんじゃないか・・・と思い、この重魅術を思いついたわけです。

コーディネイトの勉強もしたことないですし、本も読まずににわか発想だけで書き綴っておりますので、テーブルマナーに反している部分も沢山あるかと思いますが、あくまで参考資料の範囲として見て頂ければ幸いです。

私の次の目標は... アフタヌーンティの時間に使われている金属製ラックの代わりに竹製のラックを見つけて、
和風アフタヌーンティ?を演出すること! 

いつか実現しますように〜♪   
- 重魅術one
- 重魅術two


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