7つの質問
菊地遥香さんに聞いた4つの質問
菊地遥香さんに聞いた4つの質問
Q1.遥香さんの作品には面白いネーミングがたくさんありますね。
「コップ醸造・醗酵」「鉢 野菜が食べたい」「ordinary」それぞれの由来について教えてください。
ネーミングに関してはよく、色々な方からツッコミをいただきます。
よくよく考えているものもあれば、直感も多いです。
「コップ 醸造・発酵」は、発酵の方が先で、春慶の黄金色がビール酵母のように思えてきたことから「発酵」に。
では玉虫は…ワインだな!と「醸造」になりました。暑い中での作業でアルコールを欲していたものと思われます。
「鉢 野菜が食べたい」は、自分が好きな料理を美味しく食べるために作りました。
何を入れるか考えていると、ゴロゴロの野菜のポトフや豆が沢山のサラダ…等々
ひたすら野菜中心の料理ばかりで。
それしか頭になくなって何も思い浮かばず、ストレートに名前をつけました。最近はこれでひたすら鍋を食べています。白菜が美味しい。
「ordinary」は他の素材の器ではよく見る形が、漆では少ないな、と思ったことから、
シンプルにこの3つがあれば丸皿は事足りるような使い勝手の良いものを作ろう!と考え、
「普通の、ありふれた」みたいなニュアンスの英単語なんかない?と友だちに教えてもらいました。
commonと迷ったのですが。
普通の皿ではありますが重ねた時の美しさにこだわって、
ふちの厚みや立ち上がりの反り方を大きさごとに細かく調整し、それが際立つよう縁部分には純銀を施しています。
ordinaryが3つあわさるとharmonyになる、という韻踏み裏テーマがあります。
∴それぞれ詳しく教えて頂きありがとうございます。
なるほど、そういった背景があったのですね。
どんなものでも"直感"で考えるクチなので遥香さんのネーミングの閃きは、どれも共感出来るものばかりです。
ordinaryと野菜が食べたいは想像がついたのですが「醸造・発酵」は思いつかなくて
今由来を聞いてスッキリしました。
このコップで頂くビールのお味は格別でしょうね!もちろんワインも
この形状で漆器は確かに初めて拝見したかもしれません。
スタイリッシュで使いやすいプレートですね。
今回出品されている作品に春慶塗りが多くて、その黄金色の美しさに毎日目を奪われています
去年は渋くてシックなものが多かったですが
今回は華やかな器が沢山あって私も撮影が楽しかったです^^
Q2.今年初めてチャレンジしてみた技法はありますか?
もしあればどのような技法か教えてください。
今年初めて挑戦した技法は銀箔の硫化です。
変化、という名前の品物がそれにあたりますが、
ちょっとしたことで変わる表情がとても面白かったです。
漆の技法は本当に様々なので、組み合わせや工夫で、
みなさまに楽しく使っていただける形で色々な品物を作っていきたいと思っています。
∴工房を見学させていただいた時に
確かにこの"四角プレート変化"との対面は衝撃的でした!硫化を施された銀箔の表情が1つ1つ個性的でまるで今にも動き出しそうな迫力!!
最終的に銀箔部分がどのような色に仕上がるのか、作り手としてもワクワクだったりするのでしょうか。
自然と人とのコラボレーションから生まれたアート作品
あなたが選んだものは必ず一生お気に入りの1枚になりますよ!
Q3.工.先日会津の工房にお邪魔した際に“食べることが大好き”とお聞きしました。
お料理はどんなものがお好きですか?
親方が暴露しましたね!笑
そうなんです。食べることが本当に好きで。
ただ好きですがグルメではないのでなんでも美味しくいただきます。
質問の主旨と逸れますが、以前友人と「可食部」という部活動を結成し
野菜や果物の皮や種をどこまで食べられるか挑戦したのが面白かったです。
空豆のさやをミャンマーでは食べるというのが衝撃で、作ってみたりしました。
∴うふふ 親方がぽろっとお話してくださったエピソードが楽しかったです
あれはたしか牛タンのエンドレス事件でしたね。わたしも牛タン大好きなので共感です^^
「可食部」という部活動を?すごいですね!そんな部を作っちゃったなんて(*_*)
野菜や果物の皮や種ならば逆に健康に良さそうな活動ですね。
次回お会いしたときに、もうちょっと突っ込んでお尋ねしてみたいです。
来年こそは遂行できるといいですね。(私もついてきた~い~)
- 2022.02.22
- 13:57
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