7つの質問

小野俊さんに聞いた12の質問

小野俊さんに聞いた12の質問

小野俊展

【2020年9月小野俊展】

Q1. 出身は長野と伺っていますが、お生まれも長野ですか?

はい、生まれも育ちも長野県です。

Q2. 小さいときはどんな子供でしたか?

田舎なので自然を相手に遊んでいました。民藝や古い建物、仏像などに興味があり写真撮影したりしていました。

Q3. 学校での得意科目は?

美術

Q4. 血液型と星座は?

O型、かに座

Q5. 陶芸家になろうと思ったきっかけは?

ファッション、デザインの仕事をしてきたので、ものづくりに関わる仕事をしていきたいと常々思っていました。
両親が趣味で陶芸をやっていた為、陶芸に触れる機会が多くあり自分の手でものを作り上げることの楽しさを知り、この先も陶芸に携わりたいという強い思いから今に至ります。

Q6. 今作ってみたいと思う作品はありますか?

普遍的なもの、長く愛されるような器を作っていきたい。大物の花器なども制作したいですね。

Q7. どんな方に使って貰いたいですか?

一日一日を楽しむ心を持った方々に自身の分身でもある器を楽しんでいただきたい。自分自身もまたそういったお客さまと触れ合う事で成長していきたい。

小野さんの回答を拝見して益々お仕事への情熱と誠実なお人柄を感じました。陶芸の道に進まれたのはやはりご両親の影響があったのですね。作品を分身と思っていらっしゃる所にも感動しました。いつか小野さんの大物の作品(花器)を見てみたいです。


【2023年3月小野俊展】

Q8. 2つの新シリーズについてどんな思い入れがあるか教えてください。

見入る程に味わい深く一言では表現できない色その場所に佇んでいたかのような趣のある表情。
いき過ぎたテクスチャではなく上品でシンプルな中に表情が見え隠れするような釉薬、そんな想いを2つの色に表現したのが「白珠釉」と「銅寂釉」です。

予想通りの熱い想いと愛を感じるコメントに感動です♡ リリースする前にお使いくださる方が困らないようにしたい。と一度お電話で相談を受けたのですが「おもてなしの時だけでなく普段使いにも使って頂きたい。」と熱く語られていらしたのが印象的でした。
その後研究を重ね、撥水力のある仕上がりのものをこのweb展に間に合うように準備してくださいました。

作風から感じ取れることは完璧主義でいらっしゃることも然ることながらご自身が作りたいと思う器をただ作るのだけではなく『本当にお客様に喜ばれるもの』を作りたい方なんだな~と。

お客様ファーストだからこそ沢山のファンがいらっしゃるのだと確信しました私も自宅でかなりヘビロテしていますだって収納力も抜群でお料理がすごく映えるんですもの。


Q9. 制作中、特に苦労した点、裏話などありましたら教えてください。

テストピースで思い描く色に出会えても実際の器に施釉するとその色が褪せてしまうことの連続。
その中で自身が信じていたものが変化したりもします。そんな時は手を休め表現や思考の整理を行うようにしています。

なんていうか、とてもキュッと胸が痛む感覚になりました。
本命の色に出会うまで諦めない。
いえ、諦めていたら作品は生まれない。
そう思うと、これはもうモノではなく、息をしたイノチを扱う仕事なんだと思ってしまいました。

私たちは完成形のものと初めて対面して、それを「わぁ~い新作だぁカッコいい〜」みたいな気持ちで、当たり前のようにお迎えしているだけですが、手にするまでの道のりは計り知れないほどの長さだったりすることを、小野さんのコメントから推察することができます。
作り手の方なら、きっとウンウンとうなずいていらっしゃることでしょう。

「テストピース」という響き、なんだかとっても幸せな響き(ピースだから笑)ですが、きっと作家さんにとっては、すごい重みがあって、時に苦しいものでもあるのでしょうね。
窯出しをしたテストピースを見て、「違う!私が作りたいのはコレじゃないんだ」と、百万回繰り返して、ようやく納得のいく色が出来上がる。

どれだけストイックなことをされてるんでしょうか❣アスリートが日々筋トレをして、やっと理想のボディを完成させるくらい大変なことなのではないのかなぁと。
↑たとえがあまりにもヘンですけれど😅
今回の白珠釉と銅寂釉(他の定番の釉薬もですが)は、長い物語を経て生まれてきたものであること、その背景も感じながら、皆様に愛用してもらえたら嬉しく思います。

Q10. ご自宅でヘビロテして使っている作品は何になりますか?

・蓋物
自身の原点とも言える『蓋物』は妻が飴やチョコレートを入れておいてくれるので日常の中で使う頻度の高い器です。
蓋を開けるときの小さなワクワク感
そんな想いを感じられる蓋物が一番のヘビロテ作品です。

・オーバルプレート&フラットプレート
食卓には複数の料理が並ぶことが多いのでオーバルプレートは副菜などを盛りつけたり取り皿としても重宝しています。
フラットプレートはワンプレートで盛り付ける時によく使います。
最近では妻がビリヤニを作るのでビリヤニをメインに副菜を数種類盛り付けて完成。
様々な盛り付けを楽しむことのできる器と思います。

蓋物とオーバル、フラットプレートがヘビロテだったのですね。
愛する旦那さまにスウィーツやお料理(個人的にビリヤニに興味津々笑)を沢山用意してくれてるなんて!素晴らしい奥様ですよね。
実はこのweb展が始まるときにご挨拶のメッセージまで頂いて感動しました。
奥様のサポートもあり幸せな気持ちでこのweb展に臨みました。
大感謝です。

Q11. 一番クリエイティブになれる時間帯は何時頃ですか?

特に決まった時間帯というのはありませんが、1日のどこかで散歩をするようにしています。
作業をしていると、そればかりに没頭しなかなか考える時間がないので、街の中に身を置くことで意識的に思考する時間を確保するようにしています。
歩いている最中にアイデアが出ることが多く、頭の中の整理をする大切な時間だと感じています。

なるほど、お散歩中にアイデアが閃くのですね!作家さんはずっと工房に引きこもることが多いので、気分転換が必要なのでしょうね。
これは主観ですが、女性アーティストさんには自然から刺激を吸収する作り手さんが多く、男性は街の中の何かオブジなどからインスピレーションを受けるという方が多いように思います。
面白いですね^^

Q12. 自身の陶芸に対する信念、ポリシーなど教えて頂けますか?

毎日朝が来て思うことは“今に集中”するです。
目の前のことに真面目に向き合うことで大きな目標へ向かえると考えています。

新しいデザインの器を考える際は、頭の中にあるイメージを試作品として形に起こし、その中で盛り付けのイメージが湧くものだけを作品としてブラッシュアップしていきます。

使うことが楽しくなり気分が高揚する、そんな作品を作りたいと想いながら日々、陶芸に向き合っています。

いつもの日常に特別という彩りを加える。心が躍ったり和んだり、そんな想いを器を通して感じていただきたいと思っています。

小野さんのご回答を拝見していて、「今に集中」というポリシーに感動しました。ものづくりの世界は一足飛びのものは無いですから、今に集中することが一番大事なんですよね。それを長い時間かけて積み上げていくことで理想の作品と出逢えるようになる。そんな陶芸界の厳しさを感じます。

私が小野さんに対する印象は、「誠実」「責任感」「自分に厳しい」。この3つが挙げられます。絶対に一度約束したことは守ってくださいますし、また、納品そろそろかなぁと気にしていると、小野さんのほうから連絡してくださったり。とてもお気配りのできる方♡

数年前にこんなエピソードがありました。
入荷したばかりの黒鉄釉ポットの蓋の部分に不具合があるように感じたので、メールで問い合わせしたことがありました。そうしたら、速攻でお電話頂き(対応が早すぎて大ビックリ)。
「どのような状況ですか?何度も確認したので不具合などは無いはずですが、万一の場合はすぐに交換します」と。

その時(なんて責任感の強い方なんだろう・・)と思いました。結局そのポットには不具合などは何もなく、私の思い込みだったわけなのですが、あの時はお騒がせしちゃったなぁ。でもすごく親切な対応だったなぁと感動しました。

そしてご回答の中で嬉しかったのはIVORYのコンセプトと被る所です。「いつもの日常をスペシャルな1日に」。実は私もそんな気持ちで日々SNSやHPを更新しておりますから、小野さんの想いも同じ何だな〜って。


以上、小野さんご回答ありがとうございました。

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